kazekozoo’s diary

昭和三十年代を中心に漫画やテレビ、映画を語ります。

『 東宝映画・父子草 』

朝から「泣いて下さい」とは言いません。

脚本家、映画監督でもある、故・木下恵介(1912年12月5日~1998年12月30日)が

脚本した人情映画の紹介です。

 

木下恵介の生い立ちや業績などの詳細については検索すると判るので略します。

東宝映画『父子草』・・・1967年

スタッフ

     監督:丸山誠治(太平洋奇跡の作戦キスカ)

     脚本:木下恵介(喜びも悲しみも幾年月、二十四の瞳)

     撮影:梁井潤(海の若大将)

キャスト

     渥美清(平井義太郎)

     淡路恵子(竹子)

     石立鉄男(西村茂)

     星由里子(石川美代子)

     浜村純(平井の父)

     大辻伺郎(平井の同僚・鈴木)

ストーリー

 ガード下におでん屋を出している竹子は、初老に近い土工風の男、平井義太郎の

 どこか淋し気でいて、鼻っ柱の強い、気風の良さに興味を持っていた。

 ある日、常連の若い客、西村茂と義太郎は些細なことから喧嘩になったが、

 若い西村に敵うはずはなかった。それから毎晩、西村に相撲で挑戦する

 義太郎だったが、それというのも彼がシベリヤで捕虜生活を終え、故郷に帰還した

 のだが、彼がすでに戦死しているものと思った彼の妻は、弟と再婚してしまって

 いたのだ。

 妻と弟の生活を考えた義太郎は進んで身を引いたのだったが、妻の手元に

 残してきた息子を、西村にみたてているのであった。


父子草01

そんなある日、西村の恋人・美代子と竹子から、西村が昼は予備校、夜は夜警の

アルバイトのため、心身ともに疲労し病に倒れたと聞かされた。早速、見舞いに

かけつけた義太郎は、生活の苦しさに大学受験を止めようとする西村を、心から

叱咤激励するのだった。そして義太郎は竹子に、西村の学費にと七万五千三百円を

「七五三でめでたぃだろ」と言って渡すと、雪の東北飯場に出かけて行った。


父子草04

工事現場での義太郎の仕事振りは一段と熱が入り、気前の良かった彼がケチになった。好きな酒も止めて、黙々と飯場を廻っていった。そしてその度に金が西村の元に届いた。


父子草09

そんな義太郎の態度に、竹子は植木鉢に父子草の種を植え、その花の咲くのを待った。やがて三月下旬、義太郎がひよっこり竹子の前に現れた。

ちょうど、西村の受験発表の日だったのだ。

 

主な登場人物は渥美清淡路恵子石立鉄男、星由里子の四人である。

渥美清はやっぱり"寅さん"である。

山田洋二はこの映画を観て、寅さんを考えたのかと思ってしまったほどである。

淡路恵子渥美清の掛け合いも見どころだ。

チリチリ頭のアフロヘアーで「おぃ、チー坊」も今は懐かしい。

アルミの弁当箱に飯だけを詰め、おでんをオカズにかっ食らう。。。苦学生を演じる。星由里子が可憐で可愛い、すこし勝気な娘の役はまさにピッタリだ。

現在、YouTubuにて全編公開中なので、ぜひ感動と涙の人情劇映画をご覧頂きたく

本日、記事投稿しました。

あぁ、書き込み忘れてました。

父子草と言うのは、映画の中では"撫子の花"の事を言ってますが、普通に父子草と

いうと、母子草を地味にみすぼらしくしたような雑草だそうです。